|
|
|
|
| 療養泉分類の泉質に基づく禁忌症、適応性
|
| ■ |
温泉に入った後はぐっすり眠れる。これは、さっぱりスッキリといった心理効果だけでなく、
前述した刺激によりかなりのエネルギーを消費しているためである。例えば、40度の湯に
20分間の入浴すると、約200キロカロリーを消費する。
すなわち、温泉の刺激に対する十分な受入態勢が必要なのである。
|
|
|
温泉療法は泉温・泉質・水圧などの刺激に対するカラダの順応反応を利用するところに
あるので、反応を起こし得ないような消耗状態、逆に過敏状態にある場合は適さない。
発熱時・すべての急性疾患・進行期および重症状態・妊娠初期と後期などの場合は、温
泉浴に適さない。 また、高血圧症・動脈硬化症・心臓病・呼吸器病・高齢者の場合は、42
度以上の高温浴を避ける。さらに、泉質により薬理作用が異なるので、自分の症状にあっ
た温泉を選ばない と逆効果となるおそれがある。
|
| 【浴用の禁忌症】
|
| |
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不
全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的な病勢進行中疾患、妊娠中(特に初期と末
期)。 |
| 【浴用の適応症】
|
|
|
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節痛、関節のこわばり、打ち身、くじき、
慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、キリキズ、やけど、慢
性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、動脈硬化症
|
| 【浴用の注意事項】
|
| 1.
|
温泉療養を始める場合は、最初の数日の入浴回数を1日当たり1回程度とする。
その後は1日当たり2回ないし3回までとする。
|
| 2.
|
温泉療養の為の必要期間は、おおむね2ないし3週間を適当とすること。
|
| 3. |
温泉療養開始後おおむね3日ないし1週間前後に湯あたりが現れることがある。「湯あたり」 |
| |
の間 は、入浴回数を減じまたは入浴を中止し、湯あたり症状の回復を待つこと。 |
| 4. |
貧血状態を招きやすい空腹時、消化不良を招きやすい食事直後の入浴を避ける。 |
| 5. |
温泉に入る際は、十分にかけ湯、かぶり湯をし体をお湯に慣らす。かけ湯の順番は下肢から |
| |
上肢、最後に頭から湯をかぶるのが望ましい。 |
| 6. |
入浴中は一般には安静を守る。 |
| 7. |
入浴後は肌に付いた湯を洗い流さず、タオルで押さえる程度にする。 これは温泉成分の肌への浸
透を妨げないためである。ただし過敏肌の場合は、湯ただれを起こしやすいので適宜洗い流す。 |
| |
| 8. |
熱い温泉に急に入るとめまい等を起こすことがあるので十分注意する。 |
|
|
◎ |
塩化物泉 |
|
|
単純温泉と並んで、最も数の多い温泉。保温効果が高い。温泉名に「塩」とつくところはほとんどがこの泉質である。その名のとおり、なめると塩辛いのも特徴で、浴用では関節痛、筋肉痛などの症状を和らげ、飲用では胃腸病に効果がある。
塩素イオン(Cl+)を主成分とする温泉です。 陽イオンの主成分がナトリウムイオン(Na+)
であれば、ナトリウム−塩化物泉(食塩泉)と なります。
入浴すれば、皮膚に塩分が付着して汗の蒸発を防ぐため、保温効果があります。
このため、食塩泉には「あたたまりの湯」といわれるところがあります。 |
|
◎ |
硫酸塩泉 |
|
|
マグネシウム、カルシウム、ナトリウムなどを多く含み、大別すると、便秘や胆道疾患に効
く芒硝泉、鎮静効果に優れ高血圧や動脈硬化の予防になる石膏泉、苦い味に特徴がある
正苦味泉に分かれる。
陰イオンの主成分が硫酸イオン(SO42−)である温泉です。
陽イオンの主成分がナトリウムイオン(Na+)であればナトリウム−硫酸塩泉(芒硝泉)、カ ルシウムイオン(Ca2+)であればカルシウム−硫酸塩泉(石膏泉)となります。
きりきず・やけどに効果があるといわれる温泉が多いようです。 |
|